コロナウィルス感染予防のポイント


2020年1月現在、新型コロナウィルス感染の拡大が再び深刻化し、緊急事態宣言も発令されました。

皆さまも既に、公共の場でのマスク着用、こまめな手洗いや手指消毒など、完全予防のために多くの努力をされていることと思います。

今回は感染予防のために、私が最も意識していること2つをお伝えします。

①特定の人(私の場合は同居の家族)以外と会食しない。

②肺活量が増える活動をする、密閉空間に行かない。

①特定の人(私の場合は同居の家族)以外と会食しない について。

これまでの分析により、会話しながら一緒に食事をとることが非常に感染のリスクが高いことが分かりました。食事の際にはマスクを外しますし、会話で飛沫(唾液などのしぶき)が飛びます。相手を最低限に限定する(同居家族や特定の友人、交際相手etc)ことで感染の拡大を防げると考えます。重症化の危険性の高い方(高齢者や基礎疾患のある方)は個別で食事を摂るのがよいのかもしれません。

職場や学校でも食事やおやつをとる事は必ずあると思います。感染の危険性が最も高い場面であることを意識し、環境やルールを整えることが非常に重要と考えます。

具体的な工夫として、食事やおやつの時間をずらす、食事をとる部屋を変える、テーブルに仕切りをつくる、会話しにくいように席の配置を考慮する、人との間隔を広くとる、無言で速やかに食べるなどがあるかと思います。

②肺活量が増える活動をする、密閉空間に行かない。について

今回新型コロナウィルスの感染経路の分析で、これまでのコロナウィルス(よくある風邪の病原体)の感染経路では想定されていなかった場面での感染が新たに指摘されるようになりました。また、無症状の感染者が感染を広めていることが分かったのも、大変驚きました。

これまでの医学的な知識にとらわれず、現状から分析された感染の危険の高い場面を避けることが重要でしょう。

コロナウィルスに感染して重症化すると、これまで不自由ない日常を送って来た方の肺に数時間のうちに肺炎が広がり、血液に十分な酸素が取り込めなくなってしまいます。現在、特効薬はありません。

重症者には人工呼吸や人工肺(ECMO)をとりつける高度な医療が行われますが、これは一時的に肺の機能を助けたり代用するためのもので、結局は患者さんが自己回復力で回復するのを待っているだけなのです。高齢の方は、これらの高度な機器をつけることを推奨されません。体力が持たない事、病気が治っても回復を待っている間に体力や認知が衰え寝たきりになってしまう可能性が高いからです。

これまで元気だった方でも、新型コロナウィルス感染で、亡くなってしまいます。予防は治療に勝ります。若く持病も無い方は感染しても、無症状、軽症で済む可能性も高いでしょう。しかし誰かに感染させて深刻な害を及ぼすかもしれません。

ポイントを押さえて、今後も感染予防に努めていきましょう。

春日部市備後の内科・消化器内科|大川医院|武里駅 一ノ割駅 (ookawa-clinic.com)

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