コレステロールって悪いもの?
2024年3月1日
「コレステロール」と聞くと、悪いものというイメージを持たれる方もおられるかもしれませんが、実はそうではありません。コレステロールは、皮膚や髪を健康に保ち、細胞膜、ホルモン、脂肪の消化吸収を助ける胆汁酸の材料であり、体にとって必要なものです。そのため、コレステロールは、7~8割は体内(肝臓)でつくられ、その量は一定に保たれています。
脂質異常症の診断において検査項目として取り上げられているものは、血液中にとけ込んでいるコレステロールのことを指しますが、コレステロールにはLDL(いわゆる悪玉)とHDL(いわゆる善玉)があり、LDLは肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ、HDLは余剰なコレステロールを回収する役割があります。
このバランスが崩れ、血液中のコレステロール量が過剰になっている状態が脂質異常症です。脂質異常症は症状が乏しく、放置しておく方も少なくないのですが、放置により動脈硬化が進み脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。
また、動脈硬化は、高血圧や糖尿病などでも進行させます。様々なリスクが重なりあうことでその進行が加速していきます。当院では動脈硬化の進行具合を測定することができますので、健診でコレステロール値について指摘を受けられた方など、お気軽にご相談ください。
各種検査|大川医院 春日部 (ookawa-clinic.com)
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