胃がん検診について
2021年4月から春日部市胃がん検診が予定されています。
胃がんは大腸がんに続いて2番目にかかる人が多いがんです。早期の発見および治療を促すため、日本では50歳以上の人を対象に2年に一度「胃がん検診」を受けることが推奨されています。
しかし、胃がん検診を受けようとした時、「胃バリウム検査」と「胃カメラ検査」の2つの選択肢があることを知って、どちらにしたら良いか迷ってしまう人もいるかもしれません。
今回は、検査を選ぶ時のポイントとなる、2つの検査のメリット・デメリットについて説明をさせて頂きます。
胃カメラ検査と胃バリウム検査の特徴とは?
胃バリウム検査とは、バリウムを飲んでからレントゲン写真を撮影することで胃粘膜の凹凸を映し出すものです。一方で胃カメラ検査は、小さなカメラの付いた細長い管を、口または鼻の穴から入れて、食道、胃、十二指腸の粘膜を画像で見る検査です。
どちらも胃がんを見つけるのに優れた方法ではありますが、早期の胃がんは胃カメラ検査のほうが見つけやすいといわれています。また、胃カメラ検査では、がんが疑わしい箇所があればその場で組織の一部を採取して(生検)、顕微鏡で詳細に調べられるというメリットもあります。
しかし、一般的に胃カメラ検査のほうが費用が高く、検査に苦痛を感じる人が多いというデメリットがあるため、これらの違いも考慮したうえで選ぶと良いと思います。
胃がんの代表的な症状として、みぞおち辺りの痛みや違和感、吐き気などが挙げられますが、実際には早期に発見された胃がんの場合には症状が現れないことがほとんどです。ときには、進行している場合でも、症状が現れないこともあります。
症状が出た時には、進行してしまっていて治療が困難となる事があるため、定期的な検診を心がけることで、胃がんの早期発見をして、内視鏡治療、外科的手術などで治療できる段階で発見する事が重要となってきます。