経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査の違いについて

今回は、経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査の違いについてお話したいと思います。

太さが5~6mm程度の細い内視鏡による経鼻内視鏡検査では、検査中に会話をすることができる他、内視鏡が舌のつけ根を通らないため嘔吐感がなく、一般的に苦痛が少ない検査方法といわれています。一方で、鼻腔が狭い患者さんでは、鼻からの挿入が難しい場合や、痛みを感じたり鼻出血を伴ったりすることがあります。
また、経口内視鏡検査で一般的に使用されている太さが8~9mm程度の内視鏡と比べ、画質や処置性能がやや劣るため、より精密な検査や治療を行う際には、ハイビジョン観察や高度な治療ができる内視鏡を用いて経口挿入による内視鏡検査が行われます。

このように内視鏡検査の目的に応じて、使用する内視鏡や挿入方法が使い分けられており、細径内視鏡の登場により内視鏡検査の選択肢が広がったと言われています。

最近の経鼻内視鏡の機器の進歩によって、経口内視鏡と遜色のない診断能力が得られるようになりましたので、検診や人間ドックなどの内視鏡検査の時は、経鼻内視鏡での検査で問題ない思います。

それぞれの特徴を一覧表にまとめましたので、参考にしてみてください。

経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査の特徴

 経鼻内視鏡検査経口内視鏡検査
挿入経路経鼻(鼻から)挿入
経鼻(鼻から)挿入
経口(口から)挿入
経口(口から)挿入
内視鏡の外径5~6mm程度
5~6mm程度
8~9mm程度
8~9mm程度
内視鏡の画質通常の検査では、十分な画質より精密な検査に適した高画質
治療・処置
(組織採取や簡単な治療が対応可能)

(高度な治療にも対応)
麻酔(前処置)・鼻の通りを良くする薬を噴霧した後、鼻に麻酔をかける。
・鎮静剤は使用しない。
・のどに麻酔をかける。
・治療のために検査時間が長くなる場合や反射が強い場合、患者さんの同意を得て鎮静剤を使用することがある。
検査中のつらさ・嘔吐反射が少ない。
・鼻腔が狭い場合などでは、痛みを感じることがある。
・嘔吐反射がある。
※鎮静剤を使用した場合には、つらさが軽減される。
検査中の会話×
検査時の注意点/副作用・鼻腔が狭い場合、挿入できないことがある。
・鼻出血する場合がある。
※鎮静剤を使用した場合、稀に副作用が起こることがある。
検査終了後の注意点・検査後に異常がなければ、すぐに帰宅できる。・検査後に異常がなければ、すぐに帰宅できる。
※鎮静剤を使用した場合、検査後1時間程度は、医療機関で安静にしている必要がある。また、検査当日は、車の運転等ができない。

参考:日本消化器内視鏡学会HP内Q&A、オリンパスHP

   

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です