健康診断にて肝機能障害を指摘されたら

肝機能障害(肝機能異常)とは何らかの原因で肝臓が障害をうけ炎症が起こり、肝細胞が壊されるため、血液検査で肝機能の異常値を示す事をいいます。

血液検査で主にAST、ALT、γGTP、ALP等が高くなり、数値が高いほどその障害の程度は高度ということになります。初期には自覚症状がほとんどないため、健康診断や人間ドックで指摘されることがほとんどです。

肝機能障害は、急性ウイルス性肝炎や薬剤性肝炎の急性肝機能障害と、その他の慢性の肝機能障害に分けられます。慢性の肝機能障害は、B型・C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪性肝炎、自己免疫性肝炎があります。この中で特に、近年の過食や運動不足の影響から、脂肪肝が増えており、代表的な肝機能障害のひとつとなっております。これらの中には慢性化すると、肝硬変から肝臓がんの発症となるものもあり、適切な治療と経過観察が重要です。

肝機能障害では、詳細な血液検査、腹部超音波検査、CT検査などで、肝機能障害の原因を検索して、原因に対して治療を行っていく必要があります。

健診などで肝機能障害を指摘されたら、一度かかりつけ医に相談してみましょう。

消化器内科|大川医院 春日部 (ookawa-clinic.com)

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