2021年4月24日
2024年1月17日
胃バリウム検査で要精密検査と診断されたら
今回は、胃バリウム検査の事についてお話したいと思います。
一般にバリウム検査と呼ばれているものは、正式には、上部消化管造影検査と言います。
上部消化管造影検査では、通常のレントゲン写真と異なり、X線を連続して照射しながら行います。
バリウムは、X線を透過しないので、バリウムが口腔から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を、動画で見ることができます。
バリウムの流れは、食道や胃、十二指腸が狭くなっていないかどうかを見ることができます。
また、胃の粘膜についても、体を回転させてみることで、胃潰瘍による粘膜のくぼみの有無や、胃炎の有無なども見ることができます。
健康診断で行われるバリウム検査の目的は、胃がんや食道がんの早期発見です。その他、慢性胃炎、胃潰瘍や胃のポリープなども診断できます。
また、日本対がん協会が2010年に行った胃がん検診のデータによると、受診者243万1,647人のうち精密検査が必要と
判定された方は20万7,877人(8.5%)で、このうち実際に精密検査(内視鏡)を受けた方は15万4,167人(77.4%)、“がん”が発見された方は2,683人(0.11%)という結果でした。
胃透視検査で異常を指摘されたら、胃カメラを受けましょう。胃透視検査だけでは診断を付けられない病変も多く、胃カメラをして経過観察でいいのか、治療が必要な病変なのか判断することが必要です。
胃カメラ(上部内視鏡検査)|大川医院 春日部 (ookawa-clinic.com)
検診を受けようと思っていますが、バリウムと胃カメラ、どちらの方がよいですか? | 日本消化器内視鏡学会 (jges.net)