2021年1月24日
2023年11月13日
家庭での血圧測定のポイント
日本では高血圧患者の77%(4人に3人)が家庭血圧計を所有しており、家庭血圧の測定が普及しています。家庭血圧は長期にわたる多数回の測定が可能であり、季節変動などの長期の血圧変動性の評価にも有用とされています。家庭血圧による平均値は再現性に優れていることから、家庭血圧は生命予後の優れた予知因子であると報告されています。
このような背景から、高血圧治療ガイドラインでは、診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合は家庭血圧が優先されることになっています。
家庭での血圧測定のポイントについてまとめました。参考にしてみてください。
●朝と夜に測定しましょう。
・朝は、起床後1時間以内で、排尿後、お薬を飲む前、朝食前に測定しましょう。
・夜は、就寝前に測定しましょう。
・測定前に、たばこ、お酒、カフェインを含む飲み物の接種は控えましょう。また、入浴直後の測定も避けましょう。
●適切な環境で測定しましょう。
・静かで、寒くも厚くもない室温で測定しましょう。
・測定中は会話を控えましょう。
●正しい姿勢で測定しましょう。
・背もたれつきの椅子に脚を組まずに腰をかけて、1~2分間安静にし、リラックスして測定しましょう。
・測る腕の部分を心臓の高さに保って測定しましょう。