脂質異常症(高脂血症)の原因と治療について

今回は、脂質異常症(高脂血症)の原因と治療についてお話したいと思います。

コレステロール値が高くなる原因として、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係しているといわれています。その他、遺伝などの体質のほか、閉経後の女性は女性ホルモンの減少に伴って、コレステロール値が高くなりやすいといわれています。これらは自分ではどうすることもできませんので、基準値を超えていたら、医療機関を受診することをおすすめします。

脂質異常症(高脂血症)の治療については、食事療法、運動療法、薬物療法があります。

1.食事療法
過食がある場合は摂取カロリーの見直しをお勧めします。一般的な適正摂取カロリーは、1日あたり、標準体重×25~30kcalといわれています(標準体重(kg)=[身長(m)]2×22)。
LDLコレステロールが高い場合はコレステロールを多く含む食物のとり過ぎに気をつけましょう。中性脂肪が高くてHDLコレステロールが低い場合は、甘いものや脂肪の多いもの(特に動物性の脂質)、揚げ物をひかえることが大切です。そして、アルコールの制限はしばしば大きな効果が期待されます。食物繊維(しょくもつせんい)もしっかりとりましょう。

2.運動療法
1日30分くらいのウォーキングがお勧めです。週3日以上行うほうが効果的でしょう。ただし、心臓病などをお持ちで運動をあまりお勧めできないこともありますので、適宜主治医と相談してください。

3.薬物療法
数ヶ月間の生活習慣の改善を試みても目標に到達できない場合は、患者さんの病状に見合った薬物療法を行います。

脂質異常症(高脂血症)|大川医院 春日部 (ookawa-clinic.com)

脂質代謝異常症|慶應義塾大学病院 KOMPAS (keio.ac.jp)

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